継続は力なり、という言葉は昔からある。
最近この言葉をはき違えていると感じることが良くある。
残していかなければならない過去からの古き良き文化や習慣、これはまさしく、繰り返し継続させることで、伝承してきた。
しかし、新しいものを作り上げそれを定着させようとするとき、それは単に継続だけで良いのだろうか?
各地で地方を活性化させようとする取り組みが、多く開催されている。
私が住む奈良でも毎年何か新しい取り組みがスタートする。
確かに、地域の人達の中に危機感から生まれる発想力、企画力は素晴らしいものだと感じる。
そして、その取り組み(イベント)を繰り返し継続しているのだから、それも素晴らしいことだと感じる。
しかし、本当に繰り返し継続させているだけで良いのだろうか?
継続はされているが、定着したものはほんの一握りしか無いのでは無いか?
一つ例に挙げるとすれば、今はやりのB級グルメである。
そもそもが、昔から地方文化の中に定着しているものは良いとして、その地域の特色を生かしたグルメを創造しようとしたとき、それば定着する確率は非常に少ない。
なぜなのか?
原因はいろいろあるだろうが、その一つに、グルメ創造のイベントは毎年開催するものの、グルメ自体を定着させようとする地道な運動に力が入ってないのでは無いかと感じる。
イベントが定着を産むのでは無く、人の文化に入り込んで初めて定着となる。たしかに継続させることで定着に繋がることもあるだろうが、お祭り事はあくまでもお祭りであって、人の生活に入り込んでは来ない。
やはりそのための仕掛けは必要である。
ただやり続けるのでは無い。定着させるためにどのようにやり続けるかを考えて初めて継続である。
これは仕事においても同じ事である。
プロジェクトを仕掛けることは誰にでも出来る。(能力があれば・・・)
しかし、それを継続させ、定着させるためには、その為の仕掛けが必要なのだ。
プロジェクトは何を産むためのものなのか?
定着とはどういうことなのかを、紐解けばそれは自ずと答えが出る。
定着は、それに関わる人達が何を産み、それをどうしたいのか?しっかり意識を持つとことから始まる。
関わる人達が意識をもち継続させるという地道な内容に、しっかりとプロジェクトを組んだものが定着し成功に繋がるのだ。
これこそが「継続は力なり」と強く思う
継続は創造より遙かにハードルの高いものである。
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