2013年4月18日木曜日

バックアップの大切さ リクスマネジメントの最終形とは?

皆さんよくご存じの野球の話をしようと思う。

決して学生時代部活でやっていたというわけではないので先に断っておく。

野球のプレイ中、特に守備側には常にバックアップという行動がついてまわる。

意識していなければ、なかなかわかりにくい。

特にテレビではバックアップの行動はほとんど映ることはない。

男性はお気づきかもしれないが、ボールが動くところにはメインで動く選手の他に必ずバックアップをする選手が存在する。

ピッチャーが牽制球を一塁に送る。

一塁手の捕球ミスもしくは、暴投を想定して、牽制行動なはいった瞬間に、セカンドとライトの選手が、ファーストの後ろ側に回り込む。

内野ゴロの時も外野手は必ず補給するべき選手の後ろ側に回り込む。

万が一のエラーがあってもその被害を最小限に押さえてしまう行動である。

この行動がバックアップである。

プロの選手などは、滅多なことではエラーをすることはないが、プロの選手ほどきっちりとバックアップの行動をとる。

この一連の行動これこそチームワークである。


私たち、会社組織を構成するメンバーとして、プロ野球のようにバックアップは取れているのだろうか?

他社はどうか解らないが、少なくともうちの会社は、正直なところほぼ無いに等しい。

エラーをしてから対処を考えている。

全くリスクに対する備えがないと言わざる終えない。

言い訳をするなら、バックアップのことまでを考える人的要因がいないというのが正直なところではあるが、人員の不足は理由になるはずがない。

内部エラーであればそれはまだしも外部エラーは、深刻な問題である。

確かに外部エラーに関しては、バックアップの体制は取ってはいるものの、精査されているかというと大きな不安が残る。

近々に見直しを賭けておかなければ取り返しのつかないことになりかねない。

やばい!

今回はバックアップについて取り上げたが、このように、実はメインで動く人間はもとより、それと同等くらいの割合でバックアップが大切であることは容易に解る。

エラーをしない会社作りも大切かも知れないが、その組織を人間が動かしている以上、エラーは起こるものと考えれば、エラーから出るロスを最小限に食い止める方法をしっかりと構築しておかなければならないのだ。

と書けば、それで終わってしまう。


確かに、エラーを最小限に抑えるシステムを構築することこそリクスマネジメントと言われるものであるが、本当にそれだけでいいのだろうか?

リスクマネジメントをしっかりと考え手法として組み込んでいればそれでいいのか?

どうもそうは思わない。

リスクマネジメントがしっかり構築できていてもエラーを起こすのは人間である。

人間ほど、想像を絶する行動を取るものだ。

言い換えれば想定外のエラーは安易に想像できるのである。

原発事故における想定外は想定外で済ませるわけにはいかないが、それを例に取れば良くおわかりだと思う。

リスクマネジメントやバックアップというのはすべてが想定内のものであり、想定された時点で想定外でなくなるのだ。

当たり前と言えば当たり前だが、必ず想定外は存在する。

では、どのように対処すればいいのか?

極力、想定外を減らすためにいろんなパターンを考え、それに対するバックアップを考える。

確かにそれは正しいだろうが根本的解決にはならない。

結局のところ、手法やシステムでその想定外を回避する、もしくは最小限に食い止めると言うことは不可能なのだ。

それを解決できるのは唯一、個人であると言うことだ。

それに携わる人間が、その業務の目的をしっかり把握し、抽象的な思考の中でエラーが起こったときに第一に考え守らなければないものはなにか?そのために自分が執る行動はなんなのか?ということをしっかりと理解した人間の個人の行動でしか食い止めることは出来ないのだ。

野球のバックアップは、ほとんどが手法に則って動いているバックアップであるが、想定外の動きがあったときは、個人の瞬時の判断でしかバックアップは出来ないはずである。


結局のとこと個人の資質を上げることが、最終最後のリスクマネジメントなのかも知れない


と書きながら、次回はエラーをいかに食い止めるかについて書こうと思う。

ぐふふ!!





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