兵站
「へいたん」と読みます。
先進国の中で、この意味が国民に知られていないのは日本ぐらいでしょう。
これは、軍事用語なのだが、自由主義社会における経済もしくは、企業(大小関係なく)を語る上において非常に大切な単語である。
そのパートによっては一番大事と言っても良い。
Appleの故スティーブ・ジョブズも口にほとんど出さなかったが最重要と位置付け経営戦略を立てた一人である。
ただ悲しいかな、日本人のほとんどはこの単語を知らない。
ラインとスタッフと言えばわかるかもしれない。しかし少しニュアンスは変わると思う。
ではわかりやすく、軍を用いてお話ししよう。
一昔前になってしまったが、自衛隊がイラクに派遣された。
先遣隊隊長は 現在ひげの佐藤正久参議院議員 一次隊隊長は陸上自衛隊番匠幸一郎陸将である。
撤収までの間、派遣隊員数は一万名弱に登った今までで一番大きな海外派遣活動である。
業務としては、給水 道路補修等後方支援活動で活躍をした。
最近では、東日本大震災での活躍が有名である。
がれき処理等の復旧活動に従事した
では、出動した隊員すべてが、その業務にあったたのか?
実はそうではない。本来の業務に携わったのは、出動した隊員の一部なのだ。
では、その他の隊員は何をしたのか?
本来の業務に就く隊員たちのバックアップである。
食事、洗濯、必要機材の補給等である。
本来業務に就く隊員たちが、フルに力を発揮できるように完璧なバックアップを行う。
このバックアップが兵站である。
兵站が完璧で初めて、完璧な任務を遂行できるのだ。
企業においても一緒である。
兵站がしっかりした会社でなければ、成長はあり得ない。
自分の会社の兵站が何なのか?
現場がしっかり成果を現すために完璧な兵站がそろっているのか?
現状における正しい兵站を作り上げなければ、企業として正しい成果は出ない。
だからこそ、兵站の重要性が大切なのだ。
日本人は、どうしても表に出てくる結果ばかりに注目するが、その裏側にある兵站こそが最重要なファクターになる。
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