その3では、ポンペイ人の人間性について書いてみようと思う。
先でも少し触れたが、非常にのんびりとした国民性である。
これはここポンペイに限ったことではないが、特に、男性は非常にのんびりしている。
働かなければならないという強い意思はない。働かなくても、食えるというのが最大の理由であろうが、本当にのんびりしている。
良さは何なのか?それは相手に対する気遣いが人一倍凄いことだ。
気に入った人には、こちらが気を遣うくらい気遣ってくれる。
相手を思いやりそれを表現するのは日本人以上のものがある。
事実、ダイビングサービスで働いているアンディという青年も、至れり尽くせりの対応をしてくれる。
これは日本人に教えられたからではないようだ。
ミクロネシア大学で働く、日本人の客員教授に聞いた話である。
この客員教授は女性で、ミクロネシアで看護などの調査研究などをされている。ちなみにこの教授、女性で何と同じ奈良県の出身であった。
ポンペイのいろんな村を定期的に回り、調査をしているという。
初めて訪問した時には、懐疑的であるが、会を重ねれば、その村のお祭りごととなってしまうという。
今日は◯◯先生がくるぞ。
宴会の準備だぁ!というような状況であるらしい。
なぜそうなったのか?とある行動をとったことが、この先生はいい人だということにつながり、一気にお祭りにまで発展したという。
これはどの村においても同じことらしい。
良いと感じた人にはトコトンなのである。
自分たちの収入がほとんど無いのにである。
これも同じ先生の話。
とある時、部屋のクリーイングをたまに頼む地元の女性にお願いした。
仕事から戻ってみると、そこには、素晴らしく立派なバナナが塊で置いてあったらしい。
次にあった時に、その女性に、あのバナナはあなたが置いてくれたの?
家でできたもの?
と聞いたらしい。
返事は、ーいいえ、スーパーに行ってあまりに美味しそうだったため、先生に食べてもらおうと買ってきましたとのこと・・・日本で売ってるような房の大きさではない。
塊である。僕は知らないがある程度の値段はするらしい。
決して、こちらの給料からすっと買えるような代物ではないらしい。
このように自分を犠牲にしてでも気にいった相手には尽くしてしまう。
それが国民の中に根付いているという。
もう一つの国民性をあげるとそれは、プライドが高いということである。
特に冠婚葬祭時には、糸目もなくお金を使う。
たとえ借金をしてでも使うらしい。
葬式は、始まりから終わりまで、一週間がザラだそうだ。
その間に豚を一匹丸焼きにするらしい。
昔からの風習もあるだろうが、家族のプライドが全面に出てくるらしい。
二つの特性をあげてみたが、一昔前の日本によく似てると思うのは自分だけだろうか?
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