2012年11月23日金曜日

経験という素晴らしさ(百聞は意見にしかず)

百聞は一見にしかずと言う言葉がある。

当然皆さんも、聞いたことあるだろうし意味も充分わかっていることだろう。

最近、特にそれを実感している。

自分自身、5年前に社長に就任してから、動きが大きく変化した。

それまでも、いろんな役職で出張はしていたが、社長就任のタイミングで動きが大きく変わった。決して社長になったことがきっかけでは無いが・・・

より多くの学ぶ機会に恵まれるようになった。

個人として学ぶこと、経営者として学ぶこと、会社に反映させるもの その他諸々・・・

ところが、そこでジレンマに陥る。

自分自身が学ぶことは個人のことなのでかまわないのだが、会社に反映させなければならないものが会社に落ちない。いくら、あの手この手で説明しても想いが伝わらない。

2年ぐらい悩んだもんだ

自分の伝え方が悪いのか?社員たちのやる気が無いのか?受け入れるような組織じゃ無いのか?自分は認めてもらってないのか?

同じような悩みを持った人も多く居るだろう。

そんなとき、とある場で、北海道の同業の社長にお目にかかる。

自分の出張に、時間のある社員を連れて行くというのだ。

東京には、全国から多くの経営者の方々が学びのためにやってくるが、具体的な打ち合わせ以外で社員を連れている人はほとんど居ない。

その時には、へぇすごい会社やなぁとしか感じなかった。

そして、それから数ヶ月が過ぎ、同じ取り組みをしてる関係で弊社に研修として、15名で奈良にお越しになった。これは本当にビックリした。弊社始まって以来の大人数での弊社訪問である。

何処までホスピタリティを発揮できるのか、やったことの無い我々にとってすべてが手探りであった。

みんなの頑張りもあり、当日の計画はどうにかこなす事が出来たが、その後ビックリすることが起きる。

なんと、従業員たちの意識がほんの少しだけ変化しているのだ。

今まで、取引先以外外部と接触をしてこなかった技術系社員がほんの少しではあるが刺激を受けて変化しているんだ。

なるほど、これだ!と実感!

北海道の社長が従業員を連れて出張に出るのはこの事なんだ。

体験させなければ、伝わるものも伝わらない。

冷静に考えれば、ちゃんと物事が伝わり実践できるならそれは、高い無駄な経費では無い。確実に必要な経費だ。

それからである。自分も、適材適所、従業員を出張に同行させることにした。

目的とする内容の習得はもとより、社外での見識と交友関係の拡大、そして何より今まで未知の世界であった、経営者の実態!

私たちが出張先で、経営者同士、どんな会話をして、どんな付き合い方をしているのか?

あからさまに出してる。おかげで、従業員との距離が近くなった。今まで口頭だけでしか伝えて居なかったことも、一部の人達は実際に一緒に体験しているため、会社に落ちるのが早い。すべてが良いことずくめである。

今回とあるプロジェクトをスタートさせるに当たり、全従業員に、自分と一緒になってプロジェクトやりませんかとメールをしてみた。一部の社員から是非という嬉しい返事が返ってきた。その中には新入社員も居る。

経験をするということが新しい未知の世界を無限に切り開いていく。
それが人間という生き物なんだと実感する。

今会社は確実に動いている。経営者が動かすのでは無く、全員の力で動いてることを実感する。

これからもどんどん、従業員と出張を続けたい。








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