2012年9月18日火曜日

新規採用異常あり

弊社での出来事。
2ヶ月ほど前、新卒者に対しての会社説明会を本社にて開催した。弊社始まって以来のこのような催しである。
近年、新卒者のレベルの低下から、大卒も含めた新卒者採用に本格的に取り組み出した一環である。応募は、20名を若干下回る数であったが、始めての取り組みとしては上々ではないか!と、安心をしていた。
ところがである。実際当日になり、蓋を開けてみれば参加者は3名。担当のメンバーは一様に肩を落としていた。しかし、問題なのは、3名しか来なかったということではない。
問題なのは、欠席をした半数以上が、連絡なしなのだ。
担当者たちは、前日に確認の電話を入れるべきでした。としきりに反省をしているが、反省などする必要はない。常識からしても、連絡なしというのはもってのほかである。

ただここで嘆いていてもしようがない。
自分なりに、考察してみた。
約束を守れない。断ることを知らない。こんなの、学校教育でも何でもない。すべては親の教育そのものではないのか?
大人は、自分はすべて整っていると勝手に思っている。判断するのは他人であるにもかかわらずである。その未熟な親から、その親のレベルを超えた子供が育つというのは例外を除きほぼあり得ない。挨拶できない親の子はやっぱり挨拶できないのだ。
そんなことを考えていると、このような子達が世に出てきて当たり前と感じるようになった。自分が非常識でありながら、常識人であると勘違いしている親は、世の半数を充分超えているだろう。自分の姿は、子をみれば一目瞭然である。自分を棚にあげて、子を叱ってる親の多いこと。
「自由奔放に伸び伸び育てたい」若い親から多く聞く教育方針である。しかし、叱ることなく伸び伸び育てると常識も教えないをを混同している親が多すぎる。これではダメだ。
そんな環境で育ってきた子供達が、数年前から社会に出だした。
そんな子供達を我々は、採用していかなければならない。一部の経営者たちはいう。そんな子は採用しなければいいんだ。面接を無断で来ないやつに目をかける必要はない。確かにその通りだろう。
しかし、経営者の皆さんしっかり考えて欲しい。本当にそれで良いのか?それって最後自分の首を締めることにならないのか?
当然世に出て来る若者すべてが、上述したような若者でないことはわかっている。が、非常識の若者の比率は確実に増えている。良い人材は、どんどんと大手や優良企業が採用して行く。我々、小零細企業は、どこに採用に基準を持てば良いのか?今と同じような、バカは来なくて良いと言い続けていて良いのだろうか?

方法は、二つしかない。非常識なバカが来ないような会社に成長させるか、非常識の人間を別の観点から観察し、企業教育により新卒者に変化を起こさせるしかないのではないだろうか?もう親の教育は当てにならない。

我々は実はもうそんな崖っぷちに立たされている。経営者の皆さん。自分たちのところにいい人材が集まるような会社ですか?それを知ってるのは間違いなく自分ですよね。今から手を打ちましょう。一部では、就職面接に親を同伴させるという企業も出てきてるんですよ。賛否はあるでしょうけど、僕は充分意味は理解できます。面接の訓練で、自分をうまく隠す子供達の中身は親をみれば一目瞭然というところなんでしょうね。
今動かないとまた遅れをとってしまいますよ。ましてや人材の確保の遅れは経営にとって致命傷ですからね。その前に、親として自分は大丈夫なのか、自分の子供は本当に大丈夫なのか冷静に判断してみましょう。

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