2012年5月7日月曜日

奈良の経済界に思う

今日はこれから、二年ぶりに会うとある奈良の運送会社の社長さんと某銀行の支店長とご一緒する。あえて名前は避けるが、この社長、実は業界では日本の最先端を走っている社長である。当然のことであるが、建設業と同様、非常に厳しい運送業界にあって会社を引き継がれた後、風雲児のごとく会社を変革し、今では、日本の運送業界のとある分野の先頭を走っておられる。私自身が参加している大学の研究会でお会いしたのだが、会社の取り組方や、本人の経営理念ををお聞きして、感銘を受けた。奈良にもまだまだたくさん彼のように頑張っておられる若手経営者がたくさんいる。残念なのは、奈良ではこの社長をはじめ、大活躍の経営者の話を聞いたことがない。このような方の名前を聞くのは、ほぼ間違いなく、県外にいるときである。県外では有名なのに奈良ではなぜ話題にならないのか?他の地域では絶対に見られない奈良特有の文化なのか?奈良の人たちが知らないのが原因だ。本人のPRの仕方もあるかもしれないが、奈良の経済界のあり方の問題でもあると思う。昔から、奈良は日本の経済界に対して非常の多くの人物を輩出し、知られては居ないが多くの大企業も創出してきた地域である。大和ハウス、積水ハウスグループなどは現時点の最たるものである。当然地域性や、経済圏の問題もあるが、会社が大きくなるとほとんどの会社が県外に出て行ってしまう。数年前の森精機もそうであった。会社が大きくなる以上、企業として奈良を離れていくというのはある意味致し方ないことかもしれないが、奈良の経済界が、その彼らを奈良の中に巻き込もうという行動は過去からも見られない。大きな会社の支店長クラスとつきあいをしていてもそれはおつきあいを頂いているだけで奈良の経済界に取り込んだということにはならない。彼のような人材をしっかり奈良の経済界のトップとして育て上げなければ奈良の経済に未来はない。もういい加減、貢献度と横並びのおつきあいの経済界は辞めようよ。また次回も、モノレールから羽田空港の国際線トラックターミナルに彼の会社のトラックがずらりと並んでいるのを見るのが楽しみでしようがない。

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